LINE広告を出稿するには

Q LINE広告がインターネット経由で申し込めるようになったと聞きました。サービスの特徴と申し込み方法を教えてください。(飲食店)

<回答者>飲食店繁盛会代表 笠岡はじめ

A LINE広告は、LINE内に広告を配信する仕組みを指します。「タイムライン」や「LINE NEWS」、「LINEマンガ」など、LINE上のさまざまなサービスの中に広告を配信できます。従来、LINE広告を出稿するには、広告代理店を通して申し込む必要がありましたが、2019年11月、オンライン経由で申し込みから広告の配信、代金決済まで行えるようになりました。

 LINE広告にはフェイスブック広告やグーグル広告をはじめとする、他のネット広告より優れている特長があります。

  1. 日本最大のユーザー数
    LINEの月間ユーザー数は、8,300万人にのぼります。これは日本の人口の約66%の人々が利用していることになります。ちなみに、全世界における主要なソーシャルメディア(SNS)のユーザー数はフェイスブックが24億人とトップで、ユーチューブが19億人、インスタグラムが10億人、ツイッターが3億人とつづきます。一方、日本国内では、LINEユーザーが最も多く、次いでユーチューブが6,200万人です。
  2. リーチ可能な年齢層の幅広さ
    LINEは他のSNSに比べて、幅広い年齢層のユーザーが利用しています。例えば、フェイスブックは年配のユーザーが比較的多いといわれていますが、60代のユーザー数を比較すると、フェイスブックは502万人であるのに対して、ラインは949万人にのぼります。また、若い世代のユーザーが多いといわれるツイッターと20代のユーザー数を比較しても、ツイッターが806万人であるのに対して、ラインは973万人です。

広告出稿方法は

 LINEに広告を出稿するには、同社が提供する広告プラットフォーム「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」のLINE広告オンライン申し込みサイト(※1)から行います。広告を出稿する場合、「ウェブサイトへの誘導」や「LINE公式アカウントの友だち獲得」等の広告の目的を選びます。最初は、次のいずれかの目的で利用するのがよいでしょう。

 一つめは、自社のLINE公式アカウントの友だちを増やすことです。フェイスブックで「いいね!」を集める広告と同様の動きをすると、LINEも年々友だち獲得コストが高くなると考えられます。二つめは、自社のサービス等のウェブサイトへの誘導です。他のネット広告ではリーチが難しいターゲットに届くので、LINE広告がマッチする企業も少なくないと思います。

 ネット広告は一般的に、参入が早いほど高い費用対効果を見込めます。費用対効果では、フェイスブック広告がトップを走っていましたが、18年くらいからかげりが見えはじめました。一方、LINE広告は一般開放されたばかりです。したがって、できるだけ早く試して〝勝ちパターン〟を見つけた企業ほど、期待できる効果は大きいでしょう。

 最後に広告掲載可否基準についてです。LINE広告の審査は、他のネット広告に比べるとかなり厳しく、時間がかかります。LINE広告の担当者によると、1カ月ほどかかる場合もあるそうです。まずは、ウェブサイトに掲載されている基準(※2)を確認しておくことをお勧めします。

提供:株式会社TKC(2020年4月)

(注) 当Q&Aの掲載内容は、個別の質問に対する回答であり、株式会社TKCは当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。 

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